難しい新築住宅でのコンセントの位置決め
新築の図面を前にコンセントの位置を決めないといけない。でも、これでいいのか悩んでしまう。
何もない図面上のもの、想像上でしか考えられないので当然ですよね。
しかし、コンセントは毎日必ず使うものであり、暮らしやすい家を作る上でとても大切な事なんです。
今回は、適切な位置にコンセントを設置できるように、設置のコツについて解説します。
① コンセントの設置場所を考える
コンセントの設置場所で特に気を付けたいポイントは以下の5つです。
キッチン~ダイニングまわり
キッチンの周辺は、冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースター、電気ポットなど、差したままで使用するのコンセントが多いので、数多く必要になります。
冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースター、電気ポットなどの電化製品を置く場所に最低でも4口は必要でしょう。コードが短い可能性もあるので、距離を置いて左右2口ずつ配置すると使い勝手もよいでしょう。
この他、調理台の上・ダイニングテーブルにも忘れずにコンセントを設けましょう。
ミキサーなど使う時だけコンセントが必要になるものは、調理台の上で使用することが多くなります。また、ダイニングテーブルではホットプレートなどを利用する場合に必要になりますので、テーブル付近の壁や床に設置すると便利です。
テレビまわり
テレビの周辺も機器が集中する場所です。どういった機器を接続するかを考え、必要数を取り付けましょう。
目につきやすい場所ですので、テレビボードの邪魔にならないように、コードが見えないようにする事も大事です。設計の段階でテレビボードが決まっていたら、穴の場所などサイズをきちんと図って設置するとスッキリと落ち着くでしょう。
また、テレビ周辺では、常時接続したもの以外にも機器を使う事もありますので、別にコンセントを設置しておくと何かと便利です。
エアコン用のコンセント
エアコン用のコンセントは、まずは設置する部屋のどの位置にエアコンを取り付けるかを決める事から始まります。それが決まったら、コードが見苦しく垂れ下がったししないような高い位置にコンセントを設置します。天井に取り付けることも可能です。
子供部屋や和室など、頻繁に使用しない部屋や、今は使用しなくても将来使用する予定の部屋も、適切な場所にコンセントを配置しておくと、後で後悔せずに済みます。新築工事の際に取り付けておくことで、将来設置する時にかかる費用や工期を大幅ダウンすることができます。
その他の設置ポイント
掃除機用のコンセント配置も忘れずに考えておきましょう。
お使いになる掃除機の種類がコード付き掃除機の場合は、各部屋に最低1個はコンセントを配置してコードが届かない場所をなくしましょう。
また、廊下、階段、玄関などの掃除用も考えておきたい部分です。
また、外部のコンセントもしっかりと計画しておきましょう。後で増設しようとすると外壁を貫通する必要があるので、建築時に設置するメリットが大きいですよ。
外部のコンセントは車の掃除や高圧洗浄機、電動空気入れなどでも使用しますし、建築時に使用目的が見つからなくても、配管だけでも通しておくとよいでしょう。
② コンセント設置計画のポイント
電化製品をリストアップ
コンセント設置位置と数の計画には、電化製品のリストアップは最も重要です。
現在使用する電化製品はもちろん、将来に渡って電化製品の数や種類の見通しをある程度立て、それをリストアップし書き留めておくことで、コンセント計画の成功へ導きます。
暮らしに沿った配置計画
どこで、どういうものを、どういう時に使うかをしっかり考えましょう。
お部屋の端から端まで延長コードを使って使用しなければならない・・・
こんな失敗はしたくありませんよね。
コンセントカバーの形・色
コンセントはどの部屋にも必要なもの。インテリアにこだわっている方はコンセントの存在も見逃せない所ではないでしょうか。コンセントカバーの素材、形や色にもこだわってみましょう。
プラスチック製のコンセントカバーは、加工がしやすく、色や形が豊富なのが魅力です。
木製のコンセントカバーは馴染んだおしゃれ感が出せるのが特徴です。シンプルな無垢の質感を感じられるもの、ヴィンテージテイストがお好みの方なら使い古された加工がしてあるものなど、加工によって好みのテイストにできるのが木製の魅力です。
アルミなどの金属製は、無機質でモダンな風合いによく合います。耐久性も高いので、ガレージや作業場のコンセントに設置するのもおすすめです。
陶器製のコンセントカバーは質感があり、ナチュラルテイストからエレガントなテイストまでよく合います。
色もインテリアと類似色で選ぶとよいでしょう。
③ まとめ
コンセントは、私たちが日々使用し必要不可欠なものです。
この設置場所や数によって、暮らしやすい家になるかが決まる!その1つのポイントであることは間違いありません。
間取や設備と同じレベルでコンセントの計画を立てることは、家づくりにとってとても大事な事だと言えるでしょう。
「ここにコンセントを設置できるかな…?」
こんな悩みは、電気配線のプロに相談したいところ。
椎葉テクノホームは、こんな小さなところから、一緒に考えていきます。不安や疑問があれば、何でもお気軽に相談してくださいね。