ウイルス感染対策の間取り2~テレワーク時代に書斎を
新型コロナウイルス感染拡大が世界中の問題となり、今、生活そのものが見直されています。
ウイルス感染対策に相応しい住まい、間取りを考えるシリーズ第2弾。
今回は、新築住宅という観点から「コロナ自粛の影響によるテレワークの普及で需要が高まってきた書斎」について述べたいと思います。
無理なく実現できるアイデア、間取りをご紹介。書斎を持って在宅勤務をスムーズにこなしましょう。
テレワーク時代到来で需要が増加する書斎
働き方改革の一環としてテレワークを導入する企業が増加しつつある中、2020年4月にコロナウィルス感染症の拡大で緊急事態宣言が出され、時間や場所にとらわれず生産性をあげるテレワークは一気に注目を集めました。
通勤することもない自宅での在宅勤務は一見快適に見えますが、それなりの環境を整えていないと仕事ははかどりません。そこで必要となる自宅書斎スペースの需要も増加しています。
今後、在宅ワークは普及が予想されます。ご職業にもよります、今からマイホームを建てるならぜひ書斎スペースを考えて、間取りを検討される事をお勧めします。
どんな書斎をつくるか
書斎をつくるといっても、間取り上、どの位置にどのくらいの広で作るか良く考えなければなりません。そのヒントとして3タイプの書斎をご紹介します。
1.完全個室
独立した部屋として造る完全個室の書斎は、周囲の環境の影響を受けず仕事に集中できます。在宅勤務の悩みとして挙がりやすいウェブ会議中の音や映り込み問題も心配ありません。打ち合わせが多い方や、集中して取り組むクリエイティブ職の方におすすめの間取りです。
2~3畳ほどのスペース(閉塞感を感じやすい方は広めに確保された方がベストです。)があれば、デスクと椅子、本棚も設置できます。日当たりは特に必要はなく、北側や寝室の奥でも構いません。
ただし、エアコンや照明など、一部屋余計に用意するため建築コストはその分かかります。
2.半個室
ロフトや階段の踊り場を利用したスキップフロアなど、段差によって視線的に周囲とは切り離しつつも、完全に壁で囲わないタイプの書斎。完全個室のように他の部屋と完全に切り離されたものではないので、子供さんの様子や火にかけたままのお鍋にも気を配れます。WEB会議などにも十分対応可能ですが、防音性能はないため騒音には注意が必要です。
【図:Panasonicカタログより】
3.オープンコーナー
リビングやキッチン、廊下の一角など、別の用途の間取りを有効活用して書斎にしてしまうタイプです。他の2例に比べてかなり低コストで、床面積も消費しないため実現しやすいです。
ただし、プライベートと仕事の切り替えが難しいので、昼間仕事の最中は家に一人、または事情を理解し融通の利く大人だけでいる方に向いています。
【写真:Panasonicカタログより】
書斎をつくるうえでの注意点
1.収納場所を確保
あくまでも「仕事場」としての活用なので、紙資料をはじめとした仕事関係の荷物を収納する場所が必要になります。
デスク回りになるべく多めに収納を設けておくと整理整頓が容易になり、仕事もはかどることでしょう。
2.コンセントの数
デスク回りはなるべく多くのコンセントを、バランスよく配置しましょう。
パソコンにルーター、スマホやデジカメなどのガジェット類の充電器、また、夏は扇風機、冬は足元を温める小型ヒーターなど快適なデスクワークに必須の季節家電も少なくありません。
最初からコンセントの位置や数をしっかり考えて、デスク周りが美しく整理されます。
椎葉テクノホームは注文住宅でお施主様のご要望に対応します。お家全体の動線や使い勝手に合わせたプランのご提案もお任せください。ご予算に合わせたプランニングをさせて頂きます。